能「三輪(みわ)」

出演

シテ 観世銕之丞ほか

■あらすじ

三輪山中に庵を結ぶ玄賓僧都(ワキ)のもとに、いつもやって来ては花水を捧げる女(前シテ)がいた。晩秋のある日、夜寒をしのぐ衣を玄賓から授かった女は、自分は三輪の里に住む者だと名乗ると、杉の木を目印に訪ねて来てほしいと告げ、姿を消す。
そこへ里の男(アイ)が訪れ、玄賓の衣が三輪明神の神木の杉に懸かっていたと教えられる。実は先刻の女こそ明神の化身であった。玄賓がその神木のもとへ行くと、三輪明神(後シテ)が出現し、玄賓に感謝を述べる。明神は、自ら罪を背負うことで人々を仏道へ導くわが身の行いを明かし、いにしえ男の姿で現れ一人の女のもとへ通った故事を語る。
明神はさらに、先刻の受衣こそが罪の苦しみを和らげる法の恵みであったと明かすと、その礼として天岩戸の神秘を見せ、神道の奥秘を玄賓に伝えるのだった。(銕仙会HP)