能「国栖(くず)」

■あらすじ

帝が、親族に襲われ、お供の者と吉野の山中に逃げ、川沿いの民家で休んでいました。そこに川舟を操り、その家に住む老人夫婦が戻り事情を聞いて帝を家に匿うことを決めます。老爺は、敵の追ってを機転を利かせて追い返し、帝は夫婦にねぎらいの言葉をかけ、夫婦は感激して涙を流します。やがて夜になると、老人夫婦は消え、代わりに天女が現れ、舞を舞います。その音楽に引かれるように、蔵王権現が姿を現し、威光を示して将来の帝の御代を寿ぐのでした。